Home 賢い火災保険見積り 火災保険の相場 火災保険の相場【分譲マンション】

火災保険の相場【分譲マンション】

分譲マンションの購入と同時に検討したいのが火災保険です。建物の構造は鉄筋コンクリート造(RC構造)ですから、耐火性、耐震性に優れています。木造建築と比較しても保険料が割安ですから、補償に重点を置いたとしても、負担はそれほど大きいとは感じないはずです。保険料が割安な分、一戸建て住宅にはないリスクを考慮する必要があります。起こりうる事故を予測して、希望に合わせた適切な補償プランを立てることが大切だと言えるでしょう。保険を契約する前に注意点も把握しておく必要があります。集合住宅で問題になりがちなのが評価額です。

一戸建ての場合とは異なり、建物の購入価格がそのまま補償額になるわけではありません。例えば4000万円の新築物件を購入した場合の評価額は共有部分を除いた金額になります。具体的には共用となる廊下やエレベーター、エントランスなどが該当します。集合住宅の場合、売買価格には共用部分の費用が含まれています。しかし共用部分の管理は管理組合が維持管理を行うのが一般的です。共用部分で何らかの事故が発生した場合、責任を負うのは管理組合です。そのため管理組合は共用部分に火災保険を掛けて万一の時に備えるのです。

分譲マンションにお住いの方が保険に加入する場合には、専有部分に対してのみ補償を設定します。損害保険の補償の考え方は、原状復帰ですから、万一専有部分が火災で焼失した場合には、専有部分を元通りにするための費用に対してのみ補償が適用されます。そのため前述のように仮に4000万円の物件を購入した場合でも、補償額は原状復帰に必要な費用に限定されるため、評価額は1000万円~1500万円に設定する可能性が高いです。なぜこんなにも開きがあるのかと言うと、原状復帰に必要な費用は実際の購入価格を下回るからです。また保険会社によって評価の相場が異なるため、補償額に開きが生じる場合があります。

もしかしたら万一の時のための保険なのだから、多少補償額が評価額よりも多くてもいいのではないか、と思うかもしれません。もちろん補償額が高ければ万一の時に損失を十分カバーできますが、補償額が2000万円で原状復帰費用が900万円だとすると、1100万円分の保険料が無駄になってしまいます。長期間の契約であればこの差額がボディブローのように効いてくるため、余分な保険料がかなりの金額になり家計を圧迫します。こうした弊害が発生しないようにするため、損害保険会社は保険契約者の保険料負担を抑え、購入価格よりも少ない補償額を設定します。これは契約者にとってメリットがあると言えるでしょう。保険会社が設定する補償額で十分なのかと疑問に思うかもしれませんが、補償額は過去の保険金支払い事例を元に算出するため、問題が起きる心配はありません。

各保険会社の相場を見る

分譲マンションの火災保険料の相場を調べる場合は、補償内容の選択が大切です。建物は鉄筋コンクリート造ですから構造区分は最も保険料が割安なM構造に分類されます。起こりうる可能性のある事故として、階下への水漏れ、汚損や破損、盗難などがあります。高層階であれば水災リスクは少ないですが、下層階であれば水災が発生する可能性は否定できません。住まいの状況を分析したうえで適切な補償を選択するようにしましょう。分譲マンションの火災保険料の相場は各社次の通りです。

損保ジャパン日本興亜損保

THEすまいの保険「個人用火災総合保険」は集合住宅の補償が充実しています。東京都内で物件を購入し、補償額が1000万円と評価された場合、火災、風災、水災、破損、盗難補償をセットにすると、年間保険料は37,090円(一括年払い)です。

日新火災海上

割安な保険料でワイドな補償が人気なのが日新火災の「住自在」すまいの保険です。この保険の特徴は住宅ローンを利用して物件を購入する方向けに選択型の補償を採用しています。物件所在地が東京都内、補償額が1000万円、火災、風災、水災、破損をセットにした標準プランの年間保険料は29500円(一括年払い)です。

三井住友海上火災

三井住友海上火災が販売しているのがGKすまいの保険です。補償内容をできるだけわかりやすくするため、6つのリスクに分類した補償プランを提案しています。補償を組み合わせることで補償内容を充実させることも可能です。物件所在地が東京都、建物補償額が1000万円、火災、水災、風災、破損、盗難補償を付帯したプランの場合、年間保険料は39310円(一括年払い)です。

共栄火災海上

財務能力が高く安定した経営で知られているのが共栄火災です。もともとは農協と関係がある相互会社でしたが、現在は独立した損害保険会社となっています。共栄火災が販売するのが個人用火災総合保険「安心あっとホーム」です。幅広い補償とペット保険などの特約が付帯できるのが特徴です。保険料は物件所在地が東京都、建物補償が1000万円、火災、風災、水災、破損、盗難がセットになり、年間39710円です。


火災保険MAG

複数の火災保険会社の中からあなたにベストマッチな保険を提案します。相談や現状の確認だけでも大丈夫。保険に加入の義務はありませんのでお気軽にお問合せ下さい。

mitumori

関連記事をもっと見る
  • 火災保険の相場【賃貸物件】

    賃貸マンションやアパート、借家にお住いの場合、不動産業者を通じて契約を結ぶ際に火災保険への加入が条件になってい … …
  • 火災保険の相場【戸建木造】

    火災保険の保険料は対象となる物件の構造によって異なります。鉄筋コンクリート造をM構造、ツーバイフォー住宅や軽量 … …
  • 火災保険の相場【戸建鉄筋】

    一戸建ての購入を考える時には火災保険への加入も同時に検討する必要があります。ローンを組んで一戸建てを購入する場 … …
同カテゴリをもっと見る 火災保険の相場
Comments are closed.

こちらもチェック!

火災保険の見直し事例:築10年の木造戸建て

火災保険は定期的に見直しすることで、補償をさらに充実させたり、保険料を節約できたりします。まだしたことがないの … …