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火災保険補償事例:火事での全焼

火事による被害は、どれくらいその建物が燃えたのかによって様々です。そしてそれによって、どれだけの保険金が支払われるのかも変わってきます。全焼とはどれくらいで判断されるのか、少しでも残っているところがあれば全焼と見なされず、保険金の支払額が減ってしまうのではないかと疑問に感じている人もいるのではないでしょうか。

ここでは、実際に全焼扱いになった火災保険補償事例を参考に、火災時の被害がどれくらいになるのかを紹介していきます。三井住友海上の「GK すまいの保険」に加入していた事例です。

住めない状態になったら全焼

ある木造建築の家で、火事が発生しました。そこはとても入り組んだ場所に建っており、消防車もなかなか消火活動ができず、家のほとんどが燃えてしまったのです。もちろん完全に燃え尽きることはなく、ある程度の形は残っているのですが、とてもじゃないですがそこへ住むことはできません。

このような状態になった場合は、全焼扱いで保険金が全額しっかりと支払われるのです。火の出所や規模によっては、被害がその部屋だけや複数の部屋のみで済む場合もあります。その場合は修理が必要ですが、残った場所には住み続けることができます。その際は、火災保険で支払われる金額も変わってくるのです。

支払われる金額は再建築費用が基準

火災保険では、契約によってどれくらいまで保険金が支払われるのか決められています。そして勘違いをしてはいけないのは、最大でその金額まで保険金が出るということです。上限が3,000万円の火災保険で、2,000万円の評価額の家が全焼した際に支払われるのは3,000万円ではありません。

評価額というのは、その建物に対する評価から算出されたものです。そしてそれに対して損害額があります。これはその建物がどれだけのダメージを受け、そこから元の状態に戻すために必要な金額です。この損害額が評価額の80%以上になった際は、全焼(全損)として扱われます。

この火災保険補償事例では、評価額が2,000万円の家に対して損害額が1,600万円以上になるなら、ある程度の形が残っていても全焼扱いになります。この事例ではどちらにしても住むことができない状態ですが、全焼扱いにも様々な基準があるのだと知っておいてください。

ただし今回の事例では、家財道具にも500万円ほどの損害が出たので、支払われたのは約2,500万円になります。全焼の場合は、建物以外の被害もあるので、ここがしっかりしているのかどうかは重要です。火災保険の場合、家財に対する保険も兼ねていますが、その金額次第では損害額分を補えなくなるケースもあるので気をつけましょう。価値の高いものを持っているなら、余裕を持って契約するようにしてください。

どれだけの保険金額を設定するのか

火災保険にも色々な種類があり、保険金額をどれだけに設定するのかによって支払われる金額も変わります。ここで注意したいのは、建物の価値に見合った火災保険を設定しているのかです。

この火災保険補償事例では、2,000万円の建物に3,000万円までの火災保険を加入していましたが、それ以下の保険金しか支払われない状態だったら大損をしてしまいます。火災保険の保険料は決して安いものではありませんが、最低限で十分と考えていたら大損をしてしまうこともあるのです。

その建物の評価に見合った、適切な火災保険へ加入できるようにしてください。万が一のときに備えたものだからこそ、中途半端なものにしてはいけません。今回紹介した例だと評価額の倍額までの上限となっていますが、そこまでいかなくても評価額以上に補償をしてくれる保険なら安心です。


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