火災保険はどの保険会社で契約しても補償は同じだと思ってはいませんか?損害保険会社によって補償される範囲が異なることがありますし、同じ保険会社でも補償内容に免責事項が設定されていることがあり、災害を受けたとしても補償されない場合があります。
免責とは?
免責とは補償が適用されないことを指します。保険が適用されない場合に加えて、一定の金額は保険会社が保険金を支払わない場合もあります。保険の選び方で気を付けたいのは、補償範囲だけでなく補償対象になるかどうかという点です。被害に遭っても補償対象にならないのであれば、保険に入っている意味がなくなってしまうからです。火災保険の選び方のポイントの一つが免責事項の確認です。
免責の事例
保険金が支払われない事例にはいくつかありますが、代表的なものに、契約者もしくは被保険者、保険金の支払い対象になる法定代理人が故意に事故を発生させるケースがあります。時折ニュースなどで保険金殺人などの事件が報道されることがあります。これは保険金が支払われない代表的な事例です。
保険会社は保険金を支払う前に、事故が起きた状況などを徹底的に調査します。少しでも不審な点があれば実態の解明を行い、不正に保険金を請求しようとしたことが分かると、保険金の支払いを拒否します。事件性がないものであっても保険金を水増し請求する場合などもこれに該当するため、保険金を請求するときは正直に報告する必要があります。
災害でも過失の場合は免責?
保険金の支払いが免責になる事例は、窓を開けっぱなしにしてしまい、雨や雪などが吹き込んできて雨漏りなどが発生するケースです。うっかり窓を開けっぱなしにしてしまい、外出中に豪雨が発生したため、家の中が水浸しになったという事例はこれに相当します。この場合は過失と判断されるため、補償の対象にはなりません。
豪雨などによる被害が保険金支払いの対象になるのは、浸水や、突風により窓ガラスや屋根が損傷し雨漏りが発生するケースです。この場合は原因が自然災害によるものであり、過失により起きるものではないからです。
免責金額の設定
火災保険の選び方で他にも注意したいのが免責金額の設定です。保険料を節約するためには免責金額を高く設定することが大切です。
「免責金額」とは、被害にあった時に自己負担になる金額のことです。保険会社は保険金の支払い額が少なくなる場合に、保険料を割り引く制度を設けています。実際に災害に遭って保険金が支払われる場合は、設定した金額を除いた額が支払われます。
例)
修理費が20万円かかるときに、火災保険の免責金額を10万円にしておくと、20万円のうち10万円は自己負担、10万円は保険金を受け取れる。
保険金額を設定する場合には、いくらまでなら自己負担できるかを考えることが大切です。保険料が安くなったとしても、いざという時の補償が削られてしまい、自己負担ができないのであれば保険に加入するメリットが少なくなってしまうからです。
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