これから新たに火災保険に入ろうと考えている人も、今加入している保険を見直そうと考えている人も、保険を選ぶ際の選び方のポイントを押さえておく必要があります。一戸建てを購入する場合や、新たに建て替える場合、補償内容や補償範囲をよく考えて判断することが大切です。鉄筋コンクリート造の一戸建て住宅にお住いの方であれば、耐震性能と耐火性能が優れているため、火災と地震それぞれの保険料率は最も割安になるため、そのメリットを生かした選び方を知っておくとよいでしょう。選ぶ際にネックになるのが補償内容の難しさです。補償内容の特徴をうまくつかんで、最適な補償を選ぶようにしましょう。
戸建鉄筋構造の場合の選び方のポイントの一つ目は、保険の対象を選択することです。地震や火災に強く、風災にも強いというメリットがありますが、その反面もし損害が発生すると、修復費用が高くついてしまうというデメリットもあります。構造上強固な造りになっていますから、台風や突風が発生した場合でも、被害は最小限に食い止められますが、考えておきたいのが家財保険の補償額です。建物自体の損害がほとんど無くても、窓ガラスが割れてしまい、雨が吹き込んで室内の家具や備品、電化製品が故障したり壊れてしまったりする可能性は捨てきれません。そのような場合に備えて、家財保険は十分な額を設定しておくことが大切です。
補償範囲についても建物の構造を理解したうえで決定する必要があります。火災保険の主な補償は火災、風災、水災、日常災害、汚損や破損などのリスクに対するものがあります。建物が強固であっても、土地が低地にあり浸水のリスクがあるかどうかを確かめましょう。木造住宅とは異なり、火災で建物が焼失してしまう可能性は低いため、修繕費用がどれくらいになるかを考えるようにしてください。保険金額については再取得費用よりも修繕費用を元に考えるようにします。これは分譲マンションの補償金額を参考にできます。マンションなどの鉄筋コンクリート構造の物件は耐火性能が優れているため、内装の原状復帰費用の概算を計算し補償額を設定します。戸建ての場合はマンションのような共用部分は存在しないため、その分は割高になりますが、それでも木造と比較すると保険料は大幅に安くなります。
火災保険を選ぶ際には、保険料も比較対象になることでしょう。家計にかかる負担を節約したい場合には割安な保険料の商品を選択したいと思うかもしれません。保険料重視であれば損害保険会社よりも共済保険の方が割安です。ただし地震保険が付帯できない場合があるか、民間よりも補償額が少ない可能性もあるので、万一の時の補償がどの程度必要かを考えて決定すると良いでしょう。保険料が安く補償内容がしっかりしている保険会社を選ぶには、比較することがどうしても必要になります。
別の選び方のポイントはどの保険会社にするかという点です。保険を契約していても、保険金の支払いが遅れがちだったり、経営基盤が不安定だったりする保険会社とは契約したいとは思わないでしょう。保険会社の経営基盤もしくは保険金の支払い能力が高いかどうかを見極める尺度になるのがソルベンシーマージン比率です。ソルベンシーマージン比率が高い保険会社ほど財務体質が健全であることを示しています。日本の保険会社はすべて金融庁の監督下にあります。ソルベンシーマージン比率が200%を割り込むと、金融庁は保険会社に対して是正勧告を発令します。2016年7月現在で200%を割り込んだ損害保険会社はいませんから、基本的にどの保険会社でも安心して契約できます。ただ比率が高い会社とそうでない所があるため、補償内容や保険料がほぼ同じであれば、比率が高い保険会社を選ぶと良いでしょう。
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