日本の家屋は古来木造建築が主流です。木材を使った家は高温多湿な日本の風土に適しています。梅雨や秋の長雨の時期には木材が湿気を吸収し、室内の湿度の上昇を防いでくれます。地震が来ても木造家屋なら木材のしなやかさが衝撃を吸収し、建物の倒壊を防いでくれます。国内には1000年以上経過しても今なお昔のままの状態を保った建築物があります。このような建造物が存在しているのは日本以外にはあまり例を見ません。これは木材が建材として優れていることの証拠となっています。日本の住宅建築技術は世界的に見てもレベルが高く、最高水準の技術を持っているといっても過言ではありません。このようなことが背景にあり、木造建築の一戸建て住宅が大半を占めているのです。しかし木材にも弱点があります。それは火災です。有名な建造物も過去に火災の被害に遭い、焼失した後に再建されたというケースが多く見られます。そのため、一戸建て住宅を購入する場合には、火災保険に加入する必要があります。選ぶ際には選び方のポイントを良く掴んでおくことが大切です。
木造戸建ての火災保険を選ぶ際の選び方のポイントとして考えたいのが補償範囲です。自然災害のリスクや日常生活で起こりうるさまざまなリスクを考えて補償範囲を決定します。低地に建っているのであれば水害による浸水のリスクがありますし、平野であれば突風や竜巻のリスクも考慮に入れます。雪国にお住いであれば、大雪による家屋への損害について考えます。インフラが整っていて、災害に強いと言われる地域にお住いの場合でも保険に加入する必要性は十分あります。突風によりものが飛来して窓ガラスが割れたり、壁が壊れたりする可能性があります。お子さんが小さい家庭であれば、破損や汚損などのリスクも考えると良いでしょう。補償範囲で選ぶ場合は、想定されるさまざまなリスクに対応した火災保険を選ぶようにしてください。
臨時費用の支払いが補償されているかどうかも考えてください。臨時費用とは仮に火事になって近隣に迷惑をかけた場合に支払うことになる見舞金や、焼失した場合の片づけ費用などが含まれます。火災に対する補償に入っていても、補償されるのは建物の再取得費用ですから、建物の後片付けや近隣住民への見舞などは補償されません。このような場合に備えて、臨時費用が補償されるかどうかをチェックしてみると良いでしょう。その他にも火災や水漏れなどの原因を調査する場合の費用が補償されるかについても考えるようにしてください。
ツーバーフォー住宅などは準耐火構造に分類されるため、保険料が安くなりますが、建物に対する補償以外にも、加入を検討している保険が日常生活で発生するリスクに対応しているかどうかについてチェックしておくようにしましょう。選び方のポイントとして、個人賠償責任補償特約が付帯されているかをチェックしてください。この特約を付帯しておけば、自然災害だけでなく日常生活で起こりうる賠償責任の伴う事故も補償対象になります。具体的にはお子さんが外でキャッチボールをしていて、ボールが他人の家のガラスに当たり破損させてしまった、自転車を走行中に歩行者に接触しケガをさせてしまった、といった賠償責任事故も補償されます。この特約は国内だけでなく海外でも適用されるものがあり、海外旅行中に高価な美術品を誤って手から落としてしまい、破損させてしまった、と言ったケースにも対応します。火災保険を選ぶ際には保険料も大切ですが、何よりも大切なのは万一の際の十分な補償があるかどうかです。ですから保険料と補償内容をよく吟味して、補償が手厚くしかも保険料が手ごろな保険商品を選ぶことが大切です。いくつかの保険会社の補償を比較してみることをおすすめします。
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