火災保険に入っていれば災害に遭った場合の補償は万全だと思っていませんか?
火災に対する補償を設定しておくことで、火事が起きてしまった場合の家屋の修繕費用や建て替えのための再取得費用などが補償されます。家がきれいになるのであればそれでよいのではと思うかもしれませんが、忘れてはいけないのが家財です。生活をしていくために必要なものとして衣服や電化製品、家具などがあります。火事でこれらのものを失ってしまった場合、新たに取得するためには多額の費用がかかります。家を建てなおしたり修理したりするだけでは不十分だということがわかるでしょう。火災保険と家財保険の違いを理解し、どのようなケースで補償されるかを知っておくことで加入の必要性が分かります。
テレビや照明が壊れたら?
子育て中の家庭であれば子どもたちの成長を楽しみに見守るものですが、目を離したすきに思わぬ事故を招くこともあります。例えばお子さんがボール遊びをしていて、ボールがテレビにぶつかってしまい、テレビを壊してしまったというケースがあります。このような事故は家財に対する補償に加入していることでカバーできる可能性があります。他にもシャンデリアにものを誤ってぶつけてしまい、落下して破損してしまったという事例があります。これらの事故は火災に対する補償では保険金が支払われません。家財に対する補償を設定しておく必要性が分かることでしょう。
川の氾濫で壊れた家具は補償される?
ゲリラ豪雨が発生し、近くを流れる川が突然氾濫した場合、周辺の家屋は浸水による被害を受けます。2015年に茨城県の常総市を襲ったゲリラ豪雨では多くの家屋が浸水による被害を受けただけでなく、川の濁流に家屋が押し流されて全壊してしまう事故が複数発生しました。このような事故では火災に対する補償に加入していることで、家屋の再取得費用が補償されますが、自宅と一緒に流されてしまった家具や生活用品などの必需品は補償の対象になりません。この場合家財に対する補償に加入しておくことで保険金が支払われることになります。
落雷で壊れたアンテナは家財保険?火災保険?
ゲリラ豪雨とともに頻発しているのが落雷による被害です。積乱雲が発達し、落雷が起きると、時折家屋に雷が落ちることがあります。避雷針に落ちれば問題ないのですが、家のアンテナや配電設備に落雷があると、電化製品に高圧電流が流れ込み、壊れてしまいます。落雷で家電製品が故障した場合の修理費用や再取得費用は火災に対する補償では保険金が支払われません。この場合も家財に対する補償をかけておくことで、補償対象になります。
空き巣よる窓ガラス破損は?
空き巣による被害も急増しています。空き巣が家屋に浸入する場合、窓ガラスを破って盗みに入るケースが少なくありません。
この場合、家屋の損傷は火災に対する補償が適用されるため、窓ガラスの入れ替えなどにかかる費用に対して保険金が支払われます。
ただし盗まれた物品や家具や金庫が壊された場合の費用については火災保険の補償対象にはなりません。家財に対する補償があれば、盗まれた物品や破壊された家具、金庫の修理費用や再取得費用が補償されます。高価な絵画や有価証券などについては記名式で補償の対象にすることも可能です。あらかじめ補償対象にしたいものを決めておき、保険会社に報告しておくことで、万一のリスクに備えられるのです。
火災保険と家財保険は同じものと勘違いしている人がいますが、それぞれ違いがあります。ですから保険に加入するときにはさまざまなリスクを考えるのが大切です。自分は大丈夫だと思うのではなく、明日は我が身という気持ちを持つなら、リスクに対する補償を考えることでしょう。何らかの被害に遭わないことに越したことはありませんが、万一の時のために家財保険を含め適切な補償を用意するのは大切です。
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