火災保険と聞くと、文字通り火災による被害に対する補償のみの保険と考えてしまうかもしれませんが、それは違います。現在の火災保険は、様々な要因で建物が受けた被害に対応してくれるので安心してください。
今回紹介する火災保険補償事例では、風災による被害でどのような補償を受けられたのかという話です。台風の多い地域に住む人は、ぜひ参考にしてみてください。ちなみに今回の事例で契約をしていたのは、東京海上日動の『トータルアシスト住まいの保険』です。
台風による屋根への被害
台風の規模にもよりますが、その中でも多いのは台風後に雨漏りをするようになったという問題です。今回の事例でも、Aさんの家は台風による被害は外見上ないように見えましたが、大雨が降っているときに雨漏りをしていたのです。
Aさんが火災保険へ加入した際は、家を購入したときに勧められるままに契約したもので、火災保険についての認識は低かったのですが、購入した不動産会社へ相談した際に火災保険が適用されることを知ったわけです。
実はこの時点で不動産会社へ相談をしたことが、Aさんにとって幸運でした。火災保険で風災がフォローできることを知らずに修理をすると、トラブルが起きる可能性があるからです。もちろん保険金自体は支払われるのですが、保険金が決定する前に修理を始めると、実際の修理額と保険金額との間に差が出てしまうこともあります。それによって、損をしてしまうこともあるのです。
修理を始めるまで時間がかかることもあります
台風による被害の場合は、その地域全体で多くの被害が出てしまいます。ここが、火災とは異なる点です。そのため保険会社へも問い合わせが殺到するため、対応がどうしても遅くなってしまうこともあります。今回の火災保険補償事例でも、判定に時間を要することが前もって伝えられていました。
保険会社の判定後に保険金が決まるのですが、それ以前に修理を始めると正しい保険金額が支払われない可能性もあります。雨漏りの程度にもよりますが、しっかりとこだわりたい場合は、何らかの応急処置をして雨漏りをしのぐ必要もあるのです。今回の場合は台風が通り過ぎたことによって天気も安定したため、修理が完了するまで雨漏りの被害はほとんどなかった点が幸いでした。
火災保険のおかげでお金をかけずに屋根の修理が完了
雨漏りの問題はありませんでしたが、屋根に問題がある状態での生活は不安があります。Aさんの場合はすぐにでも修理を始めようかと思ったのですが、東京海上日動側からすぐに保険金が確定した連絡してすぐに振り込まれたため、一時的に自分が負担をすることもなく屋根の修理を始められたのです。
屋根の修理といっても、数万円くらいで終わるものもあれば数十万円ということもあります。今回の火災保険補償事例では、30万円の保険金が支払われ、余裕を持って屋根の修理を行えました。むしろ、それまで気づかなかった問題部分も改善することができたため、最終的には得をしたくらいです。
火災保険は、風災以外にも様々な要因での被害に対応してくれます。そのため加入の際には、どこまでが補償対象になるのかをしっかりと確認しておきましょう。保険内容によっては意外なところまで補償してくれることもあるので、困ったことがあったら自分の加入している火災保険の会社へすぐ連絡をしてください。
火災保険を提供している保険会社にも、様々な種類があります。もちろんその中には、とても対応が良いところもあれば、判定が確定するまでが遅くてだいぶ待たされるようなところもあります。今回の東京海上日動のように、何かあっても安心して任せられるところを選びましょう。
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