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火災保険補償事例:排水溝の水漏れ

水漏れの被害は、どんな状況で起きたのかによって、規模も賠償額も全然違います。数万円程度で済むこともあれば、数十万円以上になってしまうケースもあります。普段から気をつけていれば大丈夫だという人もいますが、そんな人でも水漏れ事故を起こしてしまう可能性はゼロではありません。

ここでは、実際に起きた水漏れによる火災保険補償事例を紹介していくので、参考にしてみてください。火災保険へ加入していることが、どれだけ安心できることなのかがよく分かるケースです。

ここで紹介する事例は、三井住友海上の火災保険へ加入していた場合です。もちろん火災保険なら、どこでも水漏れに対して補償をしてくれますが、そんなときも良い担当者がいる保険会社を利用しているのかどうかで安心感は異なります。

すべては排水溝の目詰まりから

ある日のこと、洗濯物を取りに行こうとしたAさんですが、床一面が水浸しになっていることに気づきます。あわてて原因を探したところ、排水溝にある目詰まりから水が逆流していることが原因でした。Aさんにとって、このようなトラブルは初めてのことで頭が真っ白になってしまいました。火災保険補償により、まずはあふれてしまった水へ対処します。

何とかひと段落することはできましたが、水漏れの被害はここからが本番と言えます。案の定、階下の部屋がひどいことになっていました。Aさんが問題に気づいたのは昼間のことでしたが、ちょうどそこの住人が留守だったため、帰ってくるのを見計らって謝罪へ行ったわけです。

不幸中の幸いですが、階下への被害はそれほど大きなものではありませんでした。しかし本当の問題は、Aさんが住む部屋で起きていたのです。水は広範囲に広がっていたため、床材が剥離してしまいました。最初の頃はちょっとした違和感程度だったのですが、床面が浮いてしまったことにより床鳴りがするようになりました。

保険会社への連絡

水漏れを起こしてしまった自分のせいだとは思ったものの、実際に修理をすることになった場合の見積もりを出してもらったところ、なんと60万円という金額でした。まだまだローンが残っているマンションだというのに、これだけの問題を抱えることになってしまったわけです。

しかし、そこで業者から火災保険について教えてもらいます。今回の場合、過失こそありますがすぐに気づけるものではなく悪質なものではないため、火災保険の補償対象になる可能性があるというものでした。

実際に保険会社へ連絡したところ、今回の火災補償事例のようなケースであれば十分に対応可能ということが分かり、ここでようやく一息つけるのでした。実際に保険会社からの補償が出たのは、60万円の損害額に対して70万円以上でした。

できることはすぐにやろう

今回の火災保険補償事例ですが、Aさんが問題に気づいてすぐに対処したからこそ、これくらいの金額で済みました。それでも60万円という損害額でしたが、場合によってはもっと高くなる可能性もあったのです。もちろん保険金で何とかすることはできますが、保険会社からの心証も悪くなるので良いことではありません。

大事なことは、常日頃から問題を起こさないように気をつけることです。しかし、それでも心の隙はできてしまいます。その結果、トラブルが起きてしまった場合も、すぐに対処するようにしましょう。何事もすぐに行動することが重要です。

火災保険による水漏れへの補償は、どんなケースにも対処してくれるものではありません。蛇口を閉め忘れて外出をしてしまったということや、配管自体が老朽化してしまった場合は対象外です。そうなる前に、気になる部分はしっかりと修理し、常日頃から水回りには気をつけて生活していきましょう。


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